【VGC2022 INC. Feb】ソルガレオカイオーガ【瞬間1810】
INCで初めて瞬間1800を超えたので記念に、使用したソルガレオカイオーガ構築をまとめる。
1. 構築経緯
現在の環境は、追い風パを含む素早さの早いポケモンが集まったパーティーが多い印象がある。
そのため、トリックルームを使える伝説を使うことにした。加えて、ガチトリルの場合、トリル中に勝負を決め切らなければ弱いため、スイッチトリルを構築に入れることにした。
トリックルームはガオガエンで凌がれがちなため、物理アタッカーでありながら威嚇が無効で、中速トリックルームが使えるソルガレオを使ってみようと考えた。ソルガレオと相性が良く、高火力の全体技で相手に圧力を掛けられるカイオーガを相方に選択。次に一般ポケモンだが、スイッチトリルには早いポケモンが必要だと考えているため、このルールにおいて非常に強いと思っているレジエレキを採用した。相手のレジエレキに強く、優秀なダイマアタッカーとしてランドロスを選んだ。ここまでのメンバーでは黒バドや悪タイプのポケモンが非常にきついため、これらに強い悪ウーラオスを採用した。最後の一匹は白バドやカイオーガミラーに強いナットレイを入れて完成した。
2. 個別解説
ソルガレオ
244(252)-176(20)-127(0)-*-139(236)-117(0)
HD: C152レジエレキの珠ダイサンダー(140)を確定耐え
C222カイオーガの雨ダイストリーム(150)確定耐え
C217黒バドの珠アストラルビット(ダブルダメージ)最高乱数以外耐え
C183イベルタルの珠悪の波動最高乱数以外耐え
持ち物:弱点保険
特性:メタルプロテクト
性格:いじっぱり
特性により能力を下げられないのが非常に強いポケモン。巨獣斬を半減で受けられたり、弱保の警戒から突破されにくいのも優秀。トリックルームを採用することで、スイッチトリルを自然に行うことができる。行動保障のため、ほぼHDに特化させた(強化アイテム持ちカイオーガのダイストリームは耐えられない(一敗))。Aに努力値を振れないため、素の火力自体は非常に控えめ。。。
カイオーガミラーがきつかったため、いわなだれをワイルドボルトに変えるのもアリ。もしくは、嚙み砕くに変更してトリックルーム中にダイアーク+潮吹きで攻めるのも面白そう。
カイオーガ
207(252)-*-119(68)-198(76)-161(4)-124(108)
HB: A216ランドロスの珠ダイアース(130)確定耐え
- まもる
- 潮吹き
- 根源の波動
- 冷凍ビーム
持ち物:神秘の雫
特性:あめふらし
性格:控えめ
語ることのない最強アタッカー。耐久も高いのが反則レベル。ザシアンの聖なる剣とイベルタルの不意打ちの集中攻撃を耐えることもあった。冷凍ビームはあまり使わなかったため、雷などの他の技でも良かったかもしれない。
(Sは-1エースバーン抜き・・・になってないやん!?)
その辺りを抜ける127くらいがいいと思います(泣)。。。
レジエレキ
155(0)-*-70(0)-152(252)-71(4)-277(252)
CSぶっぱ
- まもる
- 雷
- 嫌な音
- エレキネット
持ち物:きあいのタスキ
特性:トランジスタ
性格:臆病
個人的には、一般ポケモンの中で最強。圧倒的な素早さからのS操作が強すぎるポケモン。素早さの高いザシアンや黒バドのような伝説のうえから縛りを作れるのが偉い。ソルガレオを耐久振りにしたことで下がる火力を嫌な音でカバーできると思い採用したが、余りにも強かった。追い風+カイオーガの構築は、レジエレキを抜くために耐久に振れないので(チョッキを除く)、雷で破壊していた。技はこの4つで確定で良いと思う。
ランドロス
165(4)-197(252)-110(0)-*-100(0)-157(252)
ASぶっぱ
持ち物:命の珠
特性:威嚇
性格:陽気
ダイマエース兼エレキ対策として採用した最強ポケモン。威嚇のおかげでザシアンにおびえなくて済むのが偉い。レジエレキと並べれば、嫌な音+ダイジェットで無理やり相手を倒しつつ、次のターン上から叩くことを可能にするようなやばい性能をもつ。伝説クラスの耐久でもワンパンして数的有利をとれて強かった。
ウーラオス(一撃の型)
175(0)-182(252)-120(0)-*-81(4)-163(252)
ASぶっぱ
持ち物:こだわりスカーフ
特性:不可視のこぶし
性格:陽気
実質威嚇の効かないポケモン。黒バド対策としても、ギガスドガス対策としても強かった。構築単位で重めなトリトドンを嫌な音+強打で無理やり破壊したり、ダイマを切らずに圧力を掛けられた。イカサマは負けん気ボルトロスに使うつもりで採用したが、まったく使わなかったため、手助けが良いと思う(ダイマを切ったときにダイウォールとして使えるため)。
ナットレイ
181(252)-154(204)-158(52)-*-136(0)-22(0)
ほぼHAぶっぱ(A11n)で残りB
- パワーウィップ
- ジャイロボール
- ボディプレス
- はたきおとす
持ち物:とつげきチョッキ
特性:鉄のとげ
性格:勇敢
オーガザシアンや白バドに強い枠だったはずだが、ザシアンは聖剣を標準装備なうえ、マッチング運なのか白バドに全然当たらなかったので少し悲しいポケモン。ただし、ガマゲロゲは初手に出てこなかったため、選出を歪ませることはできたと思われる。
3. 選出
初手の二枚で荒らして、ソルガレオでトリル。または、ジェットをカイオーガに乗せる。
対追い風
後発 カイオーガ+1@
カイオーガが初手に来ることが多いので、エレキは雷、ソルガレオはトリルまたはダイマ。
対白バド(トリル)
後発にナットレイを入れておく。
4. 雑記
ソルガレオもカイオーガも個人的にはうまく扱えないポケモンだったが、今回ある程度の結果がでたのはよかった。
ザシアンは、対ダイマ適正が高くタイプや種族値的にも強いが、ダイマできなかったり、持ち物の固定などは弱点として挙げられる。ソルガレオはダイマによる火力、耐久の上昇やトリックルームなどのサポートにも優れているのは差別点として存在する。
一発勝負のINCにおいて初見殺しは重要だが、レジエレキの嫌な音によりそれを実現できたのがよかった。
伝説枠をソルガレオとカイオーガにしたことで、威嚇サイクルのような思考を奪われる展開になりづらいのもインターネット大会に向いていたかもしれない。
【剣盾ダブル】黒バドニンフィア
9月のシーズン22(ダイマックス無し禁止伝説級1匹あり)で最終830位(10月はマスターボール級まで使用)だったので、使用した黒バドレックス構築を自分用にまとめた。
1. 構築経緯
禁伝の中でもパワーが高く、通りもよさそうな黒バドを使おうと思った。黒バドの苦手なガオガエンに格闘技が強く、早い猫だまし要因としてコジョンドを採用した。後発黒バドから黒のいななきに繋げたかったため、雑に全体技で削ることができ、黒バドの苦手な悪タイプに強く、コジョンドとも相性の良いニンフィアを採用した。汎用枠であるガオガエン、ニンフィアの出しにくいザシアンに強いサンダー、カイオーガとゼルネアスに強くトリル耐性も高いナットレイで最初はパーティー完成とした。
その後、ナットレイがゼルネアスと一緒にいることの多いウルガモスに弱かったり、トリル耐性も白バドに勝てないことから、ナットレイをサポート型のカプ・レヒレに変更した。これにより、耐性の低かった炎タイプにもある程度戦えるようになった。
2. 個別解説
バドレックス(黒馬上の姿)
バドレックス本体があんまり見えないな、、、(頭はデカい)
176(4)-*-100(0)-217(252)-120(0)-222(252)
- まもる
- アストラルビット
- サイコショック
- 挑発
持ち物:白いハーブ
特性:人馬一体
同速勝負が発生しがちで、火力アイテム無しだと与ダメージが怪しいため、臆病csぶっぱ。持ち物の白いハーブはレジエレキのエレキネットを嫌ったため。アストラルビットの通らないノーマルタイプのポケモンはきついものの、盤面を整ったあとから降臨させれば、破壊力は抜群だった。サイコショックはDの高いポケモンに刺さるため採用した。挑発はトリル役や高耐久ポケ(ツボラキに使いたい)に使用した。
コジョンド
かわいい
141(4)-177(252)-80-:-80-172(252)
持ち物:きあいのタスキ
特性:精神力
陽気asぶっぱ。威嚇の効かない格闘打点が偉すぎるポケモン。ガオガエンやゴリランダーのような使用率の高い猫だまし持ちより早いのも強かった。はたきおとすは、黒バドミラーやチョッキやスカーフを持つことが多いエンテイなどに使用した。全体技を打ちたいカイオーガや黒バド、グラードンにワイドガードが非常に強かった。また、ワイドガードが警戒されて全体技で攻めてこない場合、片方が生き残ることに繋がりアドバンテージとなる。
ニンフィア
にっこにこ
191(164)-:-87(12)-176(236)-151(4)-92(92)
持ち物:こだわりメガネ
特性:フェアリースキン
性格は控えめで、特攻11nかつ最大の176で素早さは最速30属(モロバレルなど)+2、残りは耐久に振った(体力を16n-1)。基本的にハイパーボイスしか打たないが強かった。耐久が低めのポケモンなら、大抵2発で倒してしまう程だった。シャドーボールは黒バドピンポイント技として採用した。物理耐久が低いのが弱点だが、コジョンドの猫だましで止められるため、そこまで気にならなかった。
ガオガエン
いかつい猫ちゃん
202(252)-136(4)-128(140)-*-132(76)-85(36)
- フレアドライブ
- バークアウト
- 猫だまし
- 捨て台詞
持ち物:オボンの実
特性:威嚇
性格は慎重で、努力値配分もよくあるガオガエンだと思う。受けだしから捨て台詞で黒バド降臨させたり、トリルを威嚇猫だましで凌いだりに使った。技は採用理由の猫だましと捨て台詞は確定として、ゴリランダーに刺さるフレアドライブを採用した。バークアウトはDDラリアットのほうが良かったかも。捨て台詞はトリルを凌ぐ際に使ったが、ダメージを与えるとんぼ返りでもよかったかもしれない(アストラルビットに繋がるため)。
サンダー
イケメン鳥
191(204)-*-120(116)-154(68)-132(76)-126(44)
- まもる
- 10万ボルト
- 熱風
- 羽休め
持ち物:バンジの実
特性:プレッシャー(静電気の方がいい)
おだやかで、hbがA222ザシアンの+1じゃれつく確定耐え、hdはc222カイオーガの雨ダブルダメージ潮吹き確定耐え、素早さを準速アマージョ+2とした。技は使いやすい10万ボルト、ザシアンに通る熱風を確定とし、暴風は打ちたいタイミングがなかったため採用せず、対ザシアンで大事にしたいため羽休めを採用した。弱点を突かれにくく耐久も高いため、居座ったままダメージを重ねられるのが強い。
カプ・レヒレ
色違い美人すぎる
177(252)-*-143(60)-116(4)-190(180)-107(12)
- 自然の怒り
- 凍える風
- 癒しの波動
- 黒い霧
持ち物:ウイの実
特性:ミストメイカー
おだやかサポート型レヒレ。火力に努力値を振らずに相手を削れる自然の怒りはバドレックスと相性の良さを感じた。凍える風は、この構築唯一の素早さ操作技で黒バドミラーやスカーフ持ちカイオーガに強く出られるようになった。癒しの波動は主にトリルを凌ぐときに使った。黒い霧はゼルネアスのジオコン対策として採用した。水、フェアリー技も欲しいと感じる場面があったため、レヒレの型については諸説あり。
3. 選出
基本選出
対ザシアン
先発コジョンド+サンダー
4. 黒バド雑記
- ここが強い
1つ目は、素早さが高い点である。禁止伝説の中で一番早いため上から縛る動きが非常に強いと感じた(レジエレキは早すぎるが。。。)。上から縛ることができる上に高火力全体技のため、受けだししにくいのも偉かった。
次に、専用技の使い勝手の良さである。アストラルビットは高威力で命中安定の全体技である。カイオーガの潮吹きやグラードンの断崖の剣など、HPの制限があったり命中が不安定であったりする全体技が多いなか、黒バドはデメリットなしの全体技を打ち続けられるのが強みである。読みあいや外しを考慮しなくて済むのは良い点である。
- ここは弱い。。
耐久が高くないのは弱点である。黒バドと同タイプの伝説にはルナアーラや月食ネクロズマは特性による耐久補助が存在するが、黒バドにはないため半減タイプの少なさも相まって打たれ弱く感じる。
特に、強みの一つである素早さを追い風やトリックルームで奪われた場合、打たれ弱さを感じてしまう(今回は黒バドに白いハーブを持たせることで、レジエレキに素早さのアドバンテージをつぶされないようにしている)。また、先制技も同様に辛くなってしまう。不意打ちは当然きついし、ゴリランダーのグラスラも大抵2発で落ちてしまう。
悪タイプ全般、ノーマルタイプ全般、ゴリランダー、エンテイ、スイクン、ミミッキュ辺りが使用率高めできついと感じるポケモンでした。